「地方に移住」して気づいた「大切なコト」

東京から地方に移住。移住生活をしながらの気づきを書いていきます。

「地域」が社会福祉の基盤になっている

地方で生活をしていると、

「地域」というものの機能と価値について

あらためて考えさせられます。

 

東京で暮らしていたころにはほとんど考えもしませんでしたが、

ひとが生活していく上で「地域」というものは

本当に大事だなと感じます。

 

例えば、老後の生活を考えてみます。

都市生活者にとって、老後の生活の最も頼りにしている

ものは「年金」です。

 

日本は年金制度が、現状は比較的しっかりとしていますので、

老後は国から年金をもらって生活することができます。

老後に年金をもらうためにそれまでの間、

こつこつと働くと言ってもいいかもしれません。

 

しかし、老後の生活を支えるのは「年金」だけではありません。

むしろ、年金は未来において、極めて不安定なものだと思います。

(現に、高齢者の貧困割合は年々増加していますし、

今後は爆発的に増えていくでしょう) 

 

地方で生活していると、

高齢者が「年金」ではなく「地域」(地域という関係性の資産)

によって、老後を豊かに暮らしているとわかります。

 

具体的には、

地域が社会保障の基礎(たとえば相互に助け合う、

食べ物などをおすそわけする、高齢者をいたわる など)

の機能を担っています。

 

都会生活では「金銭」を支払ってしか手に入らない

社会保障の基盤が、地方では地域の関係性の中で成立しているのです。

 

これは日本の今後の社会保障のありかたを

考える上でも大事だなと思います。

単に年金の金額うんぬんではなく、それ以上に大切な社会保障

デザイン設計のヒントがあるように感じます。